こんな症状は枕を疑え! 合わない枕で頚部が圧迫されると、首周辺の筋肉が緊張します。首を支える筋肉は十数種類あるのですが、どこか一箇所に負担がかかると連鎖的にさまざまな筋肉が緊張し始めます。すると交感神経の働きが高まって血管が収縮するし、血管自体も圧迫されて首周辺の決行が大幅に阻害されます。 こんな症状の方は高すぎる枕は禁物です。 首と同時に肩こりを訴える方が大半です。そもそも首を支えている筋肉は肩にもつながっていますし、首と肩は同じ神経(3番、4番)の支配下にあります。そのため合わない枕が頚椎を圧迫すると、首と肩のこりがワンセットになって生じる場合が多いのです。
肩こりが起こる背景には生命にかかわる重大な病気が隠れている場合があります。 肩に違和感を感じたら、病院で基礎疾患の有無を調べてもらって下さい。もしかしたら枕以前の問題があるかもしれません。五十肩、椎間板ヘルニアなども症状の緩和のために枕をお考えください。 交感神経を過度に緊張させて脳への血流を悪くするために起こります。頚椎の2番3番を圧迫すると痛みを覚えます。朝目覚めたときに頭部に鈍痛を感じるようなら枕を疑う必要有です。「不安定な枕」「低すぎる枕」などが原因です。
枕が原因で腰痛が生じるケースは決して少なくありません。
朝起きたときから腰が痛むような場合は、敷き布団やマットレスとともに枕を疑う必要があります。腰痛が起こりやすいには、「高すぎる枕と」「低すぎる枕」です。 もともと抹消の血管が細くて、手の先までうまく血液が循環しないタイプの人は日常的に手の痺れを感じます。冷え性の人はこのタイプです。またパソコンやオペレーター、スーパーのレジ打ちピアニストも手の痺れを起こすことがあります。 枕の形が変わってしまう変形枕は要注意です。 睡眠中は筋肉が緩むため、口が多少開いた状態になり、舌がのどの奥のほうへ下がってしまいます。すると、口から吸い込む空気の通りが悪くなって、軟口蓋が振動して音が発生する場合があります。これがいびきです。 一時的なものは問題ありませんが、慢性的ないびきは要注意。原因は鼻かのどにあります。 そのため、いびきをかく人の中には、慢性的な睡眠不足の方がいます。自動車事故を起こす人は、いびきの常習犯が多いというデータもあるほどです。「睡眠時無呼吸症候群」なども問題になっています。
めまいは内耳の生涯によって起こる例が圧倒的に多く見られます。三半規管という、体のバランスをつかさどる組織があるのですが、冷えとか、何らかの障害で体の水平感覚がなくなり、めまいやふらつきなどの症状が引き起こされます。 一過性のめまいから、慢性の内耳疾患などに続いて起こるメニエル氏病などさまざまです。めまいの原因として三番目に位に多いのは首に由来するめまいです。例えば、車の衝突事故で首を痛めた人が、後々までめまいに苦しむ例があります。
高い枕は、たとえ寝入りばなは心地よく感じても、そのまま長時間寝ているとぐっすり熟睡できません。頚椎を圧迫して交感神経を緊張させて、眠りを浅くします。これは高血圧の人にとって重大問題です。 胸椎が前かがみに全屈しているぶん、頚椎がバランスをとるために逆に後ろに反って、アゴが前に突き出た格好になります。猫背の人は首の湾曲が大きいため首の部分がやや高めの枕がいいでしょう。 高すぎる枕をしていると頚椎が前屈を強いられるため、首の前側の皮膚が縮みしわがよります。毎晩毎年同じところにシワが寄る状態が続くと深いしわが刻み込まれる可能性も考えられます。たてに刻まれるシワは老化によるものですが、横に刻まれるシワは合わない枕や首の湾曲によって生じる可能性があります。 朝起きた時目が腫れるとか、顔がむくむ人は低すぎる枕か枕無しの状態で寝ている可能性があります。後頭部が心臓の高さより低くなるため、重力の関係でどんどん頭に血が上ってしまいます。その結果脳に血液が滞留し顔にむくみや腫れが生じるのです。 参考 奥山隆保 著 「合わない枕は病気をつくる」 |